2012年7月31日火曜日

なぜ、わかりあえないのか

へたくそな絵で恐縮です。
これは、言葉によるコミュニケーションがなぜうまくいかないのか、ということの概念図です。

点線の内側が、二人の人間が交わす言葉によるコミュニケーションです。
当然、二人の人間は生まれたところも場所も違い、日々の生活も違うので、言葉に託す意味(これをコンテクストと呼ぶことにします)が異なる、ということです。背後に膨大な情報があるのに、出てくる言葉は少ない、といえるわけです。

たとえば、「トマトに塩をかけるとおいしいよね」と僕がだれかに言われたとします。そのとき、池山はなんと答えるか。きっと、こんなようなことを答えると思います。

「ソースかけて食べる人もいますよね」

一見分かり合えたような、この会話ですが、 実は大間違いです。最初の方は「トマトっておいしいよね」という想定で話していますが、池山は実は生のトマトが大嫌い(笑)
だから、おいしさとか味には言及せずに、全然違うことを返すのです。

このように、この会話の当事者の「トマト」という言葉の背後にあるモノが全然違うため、分かり合っているようで、分かり合えていないっていうことは往々にしてあるのではないでしょうか。

主義、主張。宗教、価値観。好みや経験。異なっているのが当たり前。ということは、それぞれが話す言葉に託すコンテクストも違って当たり前。だから「分かり合えないのがある意味当たり前」。このスタートラインにたつことが、「分かりあう」ための第一歩なのかもしれません。

再来月、9月になりますが、松阪でファシリテーションに関するワークショップを開催できることになりそうです。詳細はまだですが、平日の昼間になりそうです。そこでは、こんなことを感じてもらえる場にしたいな、と思っています。

2012年7月17日火曜日

ラブ♡ランド♡ラボ参加者募集!

ママの、ママによる、ママのためのアイディアラボ!
Love Land Laboがついにロールアウトです!


開催日:7月25日
時間:10:00〜11:50
場所:ワークセンター松阪 勤労青少年ホーム 第1、第2講習室


「ラブ♡ランド」は、ママの「これって、いいでしょ♪」から生まれる笑顔の国!
子育てを応援しながら、ステキなファミリーを研究しちゃおう!それが「ラブ♡ランド♡ラボ」!ラララな気分で笑顔を研究!





子育て中のママの日頃、思っていること、感じていることをわいわいとおしゃべりしにきませんか?気軽にご参加くださいね!参加費は無料です。





♡先着12名限定
♡ママ友との参加もオッケー
♡お子様と一緒の参加ももちろんオッケー(キッズスペースあり)
♡うれしい、おみやげつき!









開催日:7月25日
時間:10:00〜11:50
場所:ワークセンター松阪 勤労青少年ホーム 第1、第2講習室

お申し込みは
0596−63−6225(ラララおしゃべり会係)または、
daisuki@officecom.jpまで!

定員になり次第締め切りとさせていただきますのでお早めに!

地図はこちら!

2012年7月5日木曜日

アイディアラボ〔β〕スピンオフプロジェクト「DSP」定例MTG

さて、以前からお伝えしている、アイディアラボ〔β〕のスピンオフプロジェクトの、「DSP」ですが、実は3月から始めていて、2週間に一度のMTGが今回で9回目になりました。

MTGもずいぶんこなれてきて、参加のみなさんも、アイスブレイク等もタイムキープしなくても、だいたい1分で話しをまとめてくれます。非常にバランス能力の高いメンバーと仕事ができて、本当に楽しいです。

いつもは、プロジェクターを使用して、いろいろと投影しているのですが、今回からは小型の液晶モニターを持ち込んで、そこにいろいろと映してみました。

もちろん、ホワイトボードも使います。いわゆる、「議論の見える化」ですね。言ったことを書かない会議は「議論の空中戦」といわれます。堂々巡りの議論を避けるためにも、ホワイトボードや模造紙に記録するのが良いと思います。

「議事録をつけているからオッケー」と思いがちですが、みんなが同じ物を見る、ということが意外と大切だったりするので、誰かのノートではなく、みんなが見れる、ホワイトボードや、模造紙が良いと思います。この日はホワイトボードは大1、小4でほぼ2回転したと思います。消すときにはデジカメで写真を撮っておくと良いでしょう。

今回のMTGの池山の荷物はこれです。机の左側には、ホワイトボードを立てかけるイーゼルが見えます。机の上には、文房具等を入れる移動式の引き出しと、液晶モニター、そして発砲スチロールの飲み物ボックス、そしてその上には今回の目玉の、パイシュー(笑)もちろん、メンバー全員分あります(一つ少なくても面白いかもしれませんね(笑))

飲み物とお菓子には毎回こだわります。ドラゴンフルーツを出したこともあるし、宇宙食を出したこともあります。くだらないことみたいですが、お菓子一つで場が盛り上がるので、ぜひ試してみてください。

今回試してみたのは、液晶モニターです。会議のテーブルに置いておいて、誰かのPCをつないだり、アダプタを使ってiPhoneをつないだり、非常に使い勝手がよかったです。誰かのPCにつないで、全員でネットサーフィンの情報を共有したり、誰かのiPhoneのアプリの画面を共有したり。1テーブルの数人までのMTGには非常に使い勝手が良いと思います。よければ、お試しください。

2012年7月3日火曜日

ワークショップの「学び」について

ワークショップにおける「学び」をどう考えるか、っていうのは、多くの偉い先生も書いておられますが、池山も現場の感覚から、少し今の考えをまとめておきたいと思います。

 まず、今までの学校での授業の学び、というものを考えてみようと思うんですが、授業の学び、というのは単純に知っている人(先生)から知らない人(生徒)に知識を移す、または伝える、という仕組みで成り立っています。「これはこうです」と断定することで、いわば生徒の頭の中に知識をコピーしていくような感覚ですね。しっかりとコピーすることが成功といえるでしょう。

 そして、テストを考えてみると、答えはあらかじめ決まっていて、そこを伏せてある。そして、出された回答は「正解」「不正解」に分けられる。これが多くの場合の学校での学び、といえるのではないでしょうか。もちろん、知識の伝達というものが不要なわけはないので、これは一つの「正解」の形なのだと思います。

しかし、大人になってから直面する課題。「売り上げが落ちている」「利益が減っている」「クレームが増えている」「不良品が多くなった」など。これらの問題には、往々として「正解」はありません。つまり、伏せられていて、そこをひらけば正解が分かる、というものはないのが通常です。

 つまり、正解が用意されている学び、というのは「箱庭化」または「単純化」された「学び」なのではないか、と思うのです。ちょうど、自動車学校の校内コースのようです。自動車学校の校内には子供は自転車に乗っていないですし、信号無視をする車もいません。 仮免許で路上に出れば、あり得ないことが起こる可能性がある訳です。もちろん、免許を取って一人で運転するようになれば、責任もふりかかります。単純化された、校内コースとはやはりちがいます。

 ではワークショップの学びはどうでしょうか。ワークショップを設計するデザイナーは答えを隠してはいないのでしょうか。これは、難しい問題で、そういうワークショップもある、というのが一番正直なところでしょうか。では、池山はどう考えるのか。

もちろん、ワークショップのデザインをする側には一つの解を持ってます。でも、それはあくまでも「一つの解」であって、唯一の正解ではないのではないか。そして、ワークショップの参加者さんもそのワークショップを通じて「一つの解」を見つける(ないこともある)。そして、それももちろん唯一の正解ではない。

 その二つの解が必ずしも一致しなくてもよくて、デザインした側も、その参加者さんの「一つの解」を受け取って、学ぶことができる双方向性がそこにあるのではないか、と。

もう一つには、現代は社会も経済もますます複雑になってきていて、到底一人が得る知識を他の人間に伝えるだけの学びでは追いつかない時代になっているのではないでしょうか。

たったひとつの答えを伏せておいてそれを当てるという「学び」で対応できる時代はとうに終わってしまった。講師の考える答えをたったひとつの解として、断定できる時代はおわったのではないでしょうか。
 


ワークショップデザイナーやファシリテーターの持つ「一つの解」はあくまでも、「一つの解」にすぎず、参加者の「解」も含めた集合知を持って一つの叡智として編み上げる、それがワークショップの学びだと思っています。
 
これからの時代は「集合知」でないと勝負できない時代だと思っていて、一人のエキスパートや、アイディアマンや、マネージャー、リーダーが引っ張るのではなく、チームやグループの暗黙知を含めた「集合知」をいかに引き出すか、そして高めるかということがキーなのではないか、と思っています。そのためには、ワークショップによる「双方向性」の学び、というのが必要とされるのではないか、と思っています。

2012年7月2日月曜日

ダイエットによせて〜コンシャス

非常にプライベートなことですが(笑)右のグラフは、僕の最近の体重の変動です(笑)なんと、数字まで入っていて、ちょっと恥ずかしい気もしますが、まあ、いいでしょう(笑)

これは、iPhoneのアプリためしてガッテンプロデュースの、「計るだけダイエット」というものです。朝夕体重を計ってアプリに入力すると、こういうグラフを表示してくれるというシンプルなものですが、必要充分なものです。

さて、ご覧の通り、下降線です。朝と夕方では、全般的に夕方の方が重いようですね。朝はトイレの前と後で結構違います。

そうです、減るんですね。体重が。なぜでしょうか(笑)。今回僕は特に必要性に迫られて、というわけではなく、実験的にダイエットに挑戦してみています。ここでは、僕の中でこの下降線について考えてみたいと思っています。

この大きな要因は「コンシャス=意識する」ということだと思っています。昔、ボディを意識する、っていうファッションがはやったことがありますね(笑)

言いたいことは、こうです。「体重を計ることによって、体重が増えることに対する意識(コンシャス)を芽生えさせる」ということですね。

朝夕体重を量りだすと、食事のカロリーや油分、量が気になってきます。これは、おそらく大部分の人がそうだと思います。「これを食べたら夕方の数値が」となることが多いと思います。

この心の動きは何かに似ていますね。そうです「カラーバス効果」です。これは、「赤」を意識して町を歩くと、思った以上に赤いものが目に飛び込んでくる、自分が車を買い替えると、その車が思ったよりもたくさん走っていることに気がつく、といった効果です。これも「コンシャス=意識」の効果だと思っています。

ここで、気をつけないといけないのは、「体重が増えるから食べるのをやめよう」という思考に流れやすい点ですね。これは注意が必要です。これは、よくないダイエットの手段ですね。食べたら当然戻っちゃうってやつですね。

もう一つの要因は、脳内物質にあるのではないか、と勝手に推測しています。今までは、食事の量や、味による満足感を得て「快」の脳内物質が出ていたのが、今度は「体重が順調に減る」という軸によって脳内物質が出る、ということにシフトするのではないか、と思いました。

実際、自分の心理を分析してみると、たくさん食べないことで「体重が減る」ことを「快とする」という軸にシフトしているように思います。

もちろん、万人に効果があるのかどうかはわかりませんが、「腹八分目で適度な運動」これが健康にも、ダイエットにも一番なんでしょうね。